地下鉄のひかり



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地下鉄の

一番後ろの車両に乗って



カーブにさしかかったとき



さっきまで

停車していた駅のひかりが



月が欠けていくように

だんだん小さくなって

消えていく





そのとき

ちょっぴり不安になった





次がわたしの降りる駅




そこに着いたら

もう、進むしかなくなる






怖がっているわたしと


未知なる世界の

扉を開けようとするわたし



どっちもわたし




そして

その瞬間




日常だと思っていたものと

非日常が

なめらかに

入れ替わってしまった





もう、以前の日常には戻れない


戻るつもりもないけれど








あれから1年



日常がまた変化しようとしている


変化させようとしているのか





どちらにせよ


またあの入れ替りが起こる




そのたび

わたしは少しずつ

軽くなり




きっといつの日か

飛んでしまうに違いない(笑)







いつもありがとうございます